考察

マウスdpiとゲーム内センシの話 - 移動量が同じなら変わらないもの? 

とある人のツイートにこんな話を見かけた。

DPI400のゲーム内10とDPI800のゲーム内5ってなんか変わるんですか?
— 変わらないんじゃない?最近まで長いこと400dpiとかにしてましたけど今は800dpiにしてますが、違いはよくわかりません


これを見て本当に同じなのだろうかとふと疑問に思ったので記事にしてみた。

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日本e-sportsにおけるFPSジャンル不採用と今後について考察

FPSジャンルが採用されないのは仕方ない?

例の件について、FPSが採用されないのは仕方ないと思うんですよ。
現状では1vs1のゲームが流行ってないですし、コストを抑えるという面でも妥当だと思います。

採用するかどうかは、 e-sportsを通して何をしたいの? というところが肝だと思います。
目的はゲームを興行として成立させる事です。
ですが、普通の人に「面白い」という共感を得られないと見向きもされないでしょう。
例えば好きでもない音楽ライブに熱狂している様子を見て、あなたは好きになれますか?
日本が貧しく何も無い国だったら多くの人が好きになれるかもしれません。しかし現実は既にあらゆるものがあり、心が満たされてしまっていてほとんどありえません。
FPSゲームで熱狂している様子を見たからといって関心を持ってもらえるとは思えないのです。
特に、チームプレイ型のFPSの場合、はたから見たら何が起こってるかもわからないですしね。

だからといって不採用というのは個人的にはちょっと残念ではあります。

新世代と少子化の余波

ゲームをメインでやる世代も徐々に僕らよりも下の世代に移って行きます。中でも大きな変化は、とりまく環境の変化です。僕らくらいの世代だと、ファミコンからドリキャスからPS2からPCやら携帯電話まで変革とブームの幅は広かった。故に大盛況時代がありました。現代の主流は携帯電話で某ソーシャルゲームなんかをやることや、wiiなどでしょうか。

ここで疑問なのが、PCがゲームを下の世代がメイン機にするか、という問題です。今の時代は安価なPCで多くのゲームが出来るようになってきて、多くの古株ユーザーにとってみれば夢みたいな状況ですが、今やPC与えられるというよりも、携帯電話が先に与えられるようになっています。小さい頃から携帯電話を与えられ携帯電話のゲームで遊べば、ゲーム=携帯電話で遊ぶ物 という潜在意識が植えつけられるでしょう。あるいはDSのようなものかもしれない。そうなっていればPCでゲームをやる、という感覚が既に消失している可能性は否定出来ません。この具合で行くと今後この産業は廃れていく事になります。

しかしここのところそのような世代と交流がないので、実際のところどうなっているかが全くわかりません。ですから今後の確定的な推察は出来ません。

加えて問題になるのが少子化問題です。人数が減れば、人が少ないんですから盛り上がりに欠けます。逆に言えば、少ない人数でも割合的に高ければ「ブーム」になるのでしょうかね。僕は前者だと思います。

ブームに重要なのは割合?人数

人口が増加する場合はどうなるか、人口が多い中国で考えてみましょう。平気でゲームプレイヤーが1億人いるような国です。人口を13億人とすると7.7%くらいですね。日本を1億半としたら、1230万人がプレイしている計算になりますね。

もっと小さい範囲で見てみましょう。

Q.中国のあるゲーム会場に1300人きましたが、日本では140人でした。どちらが盛り上がってると言えるでしょう。

そうです、規模が大きく見えるには割合ではなく人数なのです。少子化はこの人数が減る事を示しているから問題だと言ってるわけです。これを覆せるのが新しい価値観や環境なので、希望は十二分にあります。

ちなみに、日本の家庭用ゲーム人口は3000万人を超えているらしいです。5人に一人がやっているくらいなのに、まともなコミュニティが形成されなかったのは日本の文化と、非対人型ゲームが主導だったからでしょうね。アーケードで対人ゲームも一時期盛り上がったのに、家庭用ゲームの大波にかっさわれる結果となった。

e-sports産業が軌道に乗って来たらFPSゲームも参入出来る?

ここではKeNNy氏の呟きを拝借します。
サッカーゲームなどでe-sportsというものが世間に知れ渡ればそれはそれでいいけど、後から「FPSやるぞー!」と張り切ってもその時には日本のFPSコミュニティがどうなっているか想像できない。熱が冷める前に是非採用してほしいな。

現状ではFPS無しがベターだとは思いますが、コミュニティが後退してしまっては参入するも糞も無くなってしまいますよね。
新たな世代を開拓しなければ広がる事が叶わないのに、手遅れになりそうな気がしますよね。

しかし良く考えてみてください。あるゲームが好きになって、他の種類のゲームを全くやらないという人ばかりでしょうか? そんな事もないと思います。現に多くの人は色んなゲームをやっているはずです。少なくとも、全くゲームに関心を示さない人たちに見せるよりは、「あ、こんなゲームあるんだ。じゃあやってみようかな」と思う気がします。こんな流れで規模が広がってくれればFPSというジャンルも受け入れられるでしょう。

但し、そうなるにはまだまだ時間が掛かるのは言うまでもありません。



スポーツとeスポーツ

スポーツと実質経費のバランス

この頃テレビでオリンピック選手の経歴を毎日のように放送している。今日はたまたま実際必要な経費だとかを紹介していて、貯金を切り崩して練習をしているような人が多く居た。それが原因でオリンピックを目指すのを辞めてしまう人も多いらしい。興行として成り立ちずらいスポーツでは、ある程度の動員が見込めないと収入が得られないので下支えになるスポンサーというのは非常に重要になってくる。最近では会社に入り会社の宣伝塔になるケースが多いらしい。その時は仕組みの紹介もしていたのだけど、スタジオで池谷幸雄が発言した言葉が印象に残った。

親たちは将来的に安定しない環境だと、子供にスポーツをやらせない。会社がスポンサーになるような、身分が安定する仕組み・基盤が出来てきたら、底辺の人達も出てくるしより一層全体のレベルが上がる。

e-Sportsではどうなるだろうか。スポーツ業界と同じ事が言えると思う。しかしほとんどの日本企業はサポートしてくれないだろう。メジャーではなく、例え同じ金額をサポートするなら宣伝効果の高い、そして大きな市場のある現状のスポーツに集まるだろう。それくらいメリットがない。

日本で流行る上でe-Sports業界に必要な事は?

日本企業が市場の大きさを認識する事が最も重要である。海外のスポンサーでも構わない。スポンサー企業が必要な以上、投資する価値があると思わせなければならない。日本で継続的に世界大会を開催し、かつ世界的に注目が集まっている事を認知して貰わねば宣伝効果はほぼ無い。例えば世界的なスポンサーが付いているのが目に入って、"たかがゲーム"と見ていたお偉いさんが興味を持つかもしれない。そうなってくれればいいものだが、まずは大会を運営する資金源や招待費用なんかも必要なわけで、この壁は限りなく厚い。現在では東京ゲームショウなんかの1ブースに世界の名だたる有名プレイヤーを呼んで、一般プレイヤーが交流出来たり、すごいレアな体験を出来るにも関わらず、それが効果を上げているかといったらまだまだ薄い。市場を大きくするにはゲーマーだけではなく、一般人をどれだけ巻き込めるかが鍵を握っている。その為には楽しくやれる環境が必要で、自然な盛り上がり方でなければならない。時間は掛かるが日本では興味を持ってもらい、興行として成り立つところがスタートラインなのである。まずは基盤となる環境を作ることから始めないと定着は中々難しいのではないだろうか。

e-Sportsはオリンピックになりうるのか。

「「eスポーツ」は五輪種目になるか?」という記事があったが、JOCの掲げている理念とは少しかけ離れていた。
JOCの理念
 JOCの使命は、全ての人々にスポーツへの参加を促し、健全な肉体と精神を持つスポーツマンに育て、オリンピック運動を力強く推進することにある。

 オリンピックを通じて、人類が共に栄え、文化を高め、世界平和の火を永遠に灯し続けることこそ、JOCの理想である。
PCゲームをやる事では活性化する肉体なんて脳くらいなもんで、きちんと生活を管理しないと体力的に下がったり、うつ病の元になったり正直良くない面が多い。

まぁ、目的は
 オリンピック憲章に基づく国内オリンピック委員会として、オリンピックの理念に則り、スポーツ等を通じ世界の平和の維持と国際的友好親善、調和のとれた人間性の育成に寄与することを目的とする。
とあるのでe-sportsが入ってもおかしくはない。
問題があるとしたらどのタイトルやるの?って話で、無尽蔵にある中どれだけ取り入れていいものかという事になってしまう。
調和性を取るためにも、オリンピックではない別の規格として誕生させるのがベターだと思った。

技術的な美しさと感覚的美しさ

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CS:GOのグラフィックはモデリングとか影の描写とか技術面では綺麗なんだけど、リアリティ="美しい"とは思わない。僕なんて経路分の道と壁がありゃいいだろ位なもんでグラフィックはさほど拘らないんですが、GOはどこかパッとしない。皮肉な事に美しさを決めると言ってもいいゲームエンジンにデザイナーがほとんど無関係なのである。

デザイナーというのは美しく見せるのが主であってリアリティを見せるのが仕事ではない。かといって不十分なリアリティでは今の時代売り上げの見込みが立たない。現代における難しいところだ。リアリティ溢れる建物、小物、ありとあらゆる物に3DCGの造形が必要になってくる。3Dモデリングではさほど差がない今、クオリティの多くを決めるのは3DCGに貼り付ける2DCGなのかもしれない。その分神がかった調整が必要とされるわけだが。

2DCGは技術的な進歩が大きい。1面にグラフィックを貼り付けた簡単なものでも、10年前に作られた物と大きく差が出る。加えて、エフェクト技術も向上していて、グラフィックに付与する形で光の反射具合も大きく調整出来るようになった。CSとCS:Sを見比べても十分に違いがわかるだろう。同じように貼り付けても大分リアルに見えるようになった。

こんな事が出来るようになりました。と各社競ってエンジンを開発するようになってから、どうも技術的には優れているのに、「このグラフィックが好きだ」思わされる事が少ない。光・影の演出が向上して、作品のクオリティに占める割合は大きく飛躍したが、どうもユーザーのニーズに求められている事に合致してないと思うのです。質感・水・光・影・物理演算の表現がうまい具合に出来るようになったからといって、それは現実世界の"再現"に過ぎない。現実の再現ならば『ゲーム』としてはまだまだ不十分で味付けが足りない。僕らが思う「感覚的美しさ」に至るには、この表現をうまく生かしてあげる必要があると僕は考えているのだが、世界はそちらの方向には向いていないのではなかろうか。

逆に言えば、現実世界の再現に使う用途にはとても向いている。光の位置を移動させながら反射具合を見る、水をここから流すとどうなるか、なんてことも出来るから、調整するのには非常に良い。

ゲームジャンル全体で見るとCS:GOは大分綺麗に見える様に作ってあるのに、CS:Sと比較するとGOはリアルになったおかげで全体が暗くなってしまった感がある。どっちが好きかと聞かれたらCS:Sと答えてしまうあたり、技術が向上しても救われねぇ。エンジンが新しいかどうかなのにね。

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